コラム
基準ピッチという言葉は、楽器を演奏する方にとってはよく知られている言葉だと思います。
これは何かというと、楽器のピッチの中でよく使われるもので、音の高さを示しています。基準というからには、多くの楽器が共通して使うピッチということになります。
この基準ピッチ、一般的ではA(ラの音)=440Hz(ヘルツ、周波数の単位)で調整するように出来ています。 しかし、実際にはこの440Hzより高い周波数で演奏される事が多くなっているそうで、ピアノの調律でも442とか、443とか少し高いところに合わせることも多いようです。
もちろん、基準ピッチではダメということではないのですが、演奏会などの練習を行う場合、その会場で使用されているピアノのピッチに調整しておかないと、いざ演奏した時に違和感があり、日頃の成果が発揮できないということもあります。
また、他の楽器と一緒に演奏するピアノについては、あまりピッチを上げないこともあるようです。ピッチを上げる、つまり音が高くなればなるほど、音が出にくくなる楽器もあるからです。合唱の伴奏に使うピアノであれば、歌う人と合わせる都合もあります。
ピアノのピッチ調整は大変奥の深いものです。調律師の方に相談しつつ、最適なピアノ調律をしてもらうと良いでしょう。