コラム
ピアノは、処分したくてもなかなかできない、その代表的な存在といえます。粗大ごみとして捨てようにも重くて大きいので人に頼らなければ持ち出せません。ならないのですが、必要な連絡をしなければならないなど手間がかかり、おっくうになってしまうこともよく耳にする話です。
ですが、不要になったピアノを放置しておくことはとてももったいないことなので、思い立ったときに処分することを推奨します。なぜなら、処分すればそのスペースを新たに活用することができますし、業者に買い取ってもらえば処分に費用がかからないどころかお金を得ることも可能だからです。
本コラムでは、ピアノの処分でお得になる方法を紹介します。ピアノの処分で困っている人は、ぜひ参考にしてください。
まずはピアノの処分方法の中で、最も基本的なものを紹介します。お得になる処分方法ではないですが、自治体に依頼するなどはトラブルのない最も堅実な方法といえるため、知っておいたほうがよいでしょう。
粗大ごみとして回収してもらう処分方法です。自治体によっては、電子ピアノは回収していても、グランドピアノやアップライトピアノは受け付けていない場合があります。
依頼する前に、住んでいる自治体では受け付けているのか、必ず確認しましょう。処分が可能な場合は、依頼の手続きをおこなってください。手順はおおまかに4つに分けられています。
まずは電話やネットで、『粗大ごみ受付センター』に処分するための申し込みをします。次に、粗大ごみ処理券をコンビニや区役所(※必ず住んでいる自治体のものにしてください)で購入しましょう。
そして、その処理券に『収集日・受付番号・氏名』を見えやすい位置に貼ってください。あとは収集日まで、ひとまず待ちましょう。
とはいえ、まだ自分でやらなければならないことはあります。収集日当日には、指定時間にピアノを指定された場所まで搬出しなければならないのです。
自治体に回収してもらうやり方は、処分方法の中でも最も堅実だといえます。なぜなら、あとから追加で費用を請求されるなどの、業者に依頼した場合に起こりうるトラブルが発生する心配がないからです。
しかし、ピアノの搬出も自力でおこなう必要があります。最も信頼できるのは間違いないですが、作業の手間や難しさを思うと、あまりおすすめはできません。
不用品業者に処分を任せる際のよい点は、お願いさえすればピアノ以外の不用品もまとめて回収してもらえるところや、自治体と比べて面倒な手間が少ないところです。
自治体へ依頼するときは、事前に何の回収を依頼するのか伝えなければなりませんし、粗大ごみ収集券を購入しなければなりません。
さらに、ピアノの搬出も自力でおこなう必要があります。ですが、不要品回収業者であれば、必要な手続きはネットや電話で依頼することだけです。ピアノも回収しに来てくれるため、とても楽に処分できます。
ただし、よいところだけではありません。デメリットもあります。それは自治体と比べて費用が高くつくことです。費用については、自治体のものと合わせて、後述させてもらいます。
ピアノは処分するだけなら、自治体に粗大ごみとして回収してもらうか、不要品業者に引き取ってもらうかのどちらかが、最も基本的な方法です。ですが、どちらの方法も必ず費用がかかってしまいますので、注意しなければなりません。
まず、自治体に粗大ごみとして回収してもらう場合の費用ですが、自治体によって違いがあります。ピアノの場合は大体2,000円程度です。
それに比べて、不要品回収業者の場合、こちらも業者によって金額に差が生じますが、おおよそ10,000円は必要になります。不要品を処分してもらうために払う金額としては、それほど安くはありません。
処分方法の中には、お金を払わずに済む方法も、いくつかあります。それどころか、それらの方法の中には、処分するだけでなくお金を得られる可能性もあります。
要らないものを捨てるのにお金を払うのではなく、少しでもお金を得ることができるなら、そちらを選んだほうがよいのは間違いありません。これから紹介する方法で、お得に処分しましょう。
ピアノは新しく購入するとなれば、結構な値段がするものです。だからもしかすると、親族や友人の中に、欲しいけれど予算的な面で悩んでいるという人もいるかもしれません。もしそういった人がいれば、譲る提案をしてみるのもよいでしょう。
相手からすれば無料で、それもただの中古品ではなく、よく知る人が使っていたものを譲ってもらえるわけなので、快く受け取ってくれるはずです。
ただし、この方法で処分する場合は、お金を得ることはできません。それどころか、相手と話し合って決めることになりますが、受け取ってくれる人の家まで運搬するための費用を払わなくてはならない場合もあります。
この方法で処分する場合は、よくてピアノを無料で処分できるくらいの気持ちで考えていたほうがよいでしょう。
この方法は、売れさえすれば、処分もできてお金も得られて一石二鳥になる方法です。最近のネットオークションやフリーマーケットアプリは出品の手続きも簡単なので、誰でもすぐに始められます。さらに、買取業者とは違って基準となる金額もないため、高値で売れる可能性も高いです。
ただし、注意しなければならない点もあります。それは売れたときには、配送に手間や費用がかかってしまう点と、売れるまではこれまで通り家に置いておかなければならない点です。しかし、お金を払って処分するよりも、処分できるだけでなくお金を得られる可能性のある方法なので、試してみる価値は十分にあると思います。
この方法はほぼ確実に、処分できるだけでなくお金を得ることもできます。ネットオークションやフリーマーケットアプリの場合は、買い手がつかなければいつまでも処分することはできませんし、お金を得ることもできません。
その点、買取業者の場合は、金額はそのピアノのモデルや状態によりけりですが、ほとんどの場合、お金を得て処分ができます。
確実に処分してくれる点や、お金を得られる可能性が高い点からいって、ピアノの処分は買取業者に依頼することが最もお得なのは間違いありません。
ですが、注意しなければならない点もあります。それは業者選びです。業者次第で査定金額も変わることがあります。これから紹介するポイントをふまえたうえで、優良な業者を選ぶようにしてください。
買取業者の中には、出張費や、依頼をキャンセルした場合にキャンセル料を請求してくるところもあります。事前に確認しましょう。
業者を家に引き取りに来てしまってから、キャンセル費用がかかることを知ってしまった場合、トラブルに発展するおそれもあります。事前にきちんと連絡して打ち合わせをすることが重要です。
業者の中には無料での電話相談を受け付けているところもあるので、必ず依頼する前に電話で出張費やキャンセル料の有無を確認してください。そうして出張費やキャンセル料を取らないとわかった業者の中から、買取を依頼するようにしましょう。
ピアノの査定金額は、保存状態や製造年、モデルなどで変動するだけでなく、業者によっても大きく変わってきます。その理由としては、業者によって査定方法や重要視するポイントに違いがあったり、販売ルートが違うため特に力を入れて集めているモデルがあったりするからです。
相見積り(複数の業者から見積りを取ること)は、必ずおこないましょう。手間にはなりますが、出張費やキャンセル料を取らない業者の中から、できるだけ多く見積りを取るようにしてください。
そうすることで、自分のピアノが業界内で一体どれくらいの金額になるのか、買取価格の相場を把握できるので、納得のいく金額で処分できる可能性も高まります。
これはあらゆる業者に当てはまることですが、ピアノ買取業者も実績が多さや、口コミなどの評判がよいところを選びましょう。
実績が多いということは、それだけ多くの依頼をこなしているということであり、それは多くの人からの信頼を得ていることです。さらに、口コミがあまりよくない業者も、あえて選ぶ必要はないですから、避けるようにしましょう。
口コミなどの評判は、特にネットなどでは匿名で書けますし、信ぴょう性という意味ではあてにしすぎるのもよくないですが、実績の多さは信用にたります。相見積りを依頼する段階で、多くの実績がある業者をできるだけ選ぶようにしましょう。
ピアノの買取金額は、業者へ依頼する前に努力することで、上げられる可能性があります。これから紹介する方法には、すぐに実行できるものと、なかなか難しいものもありますが、少しでも金額を上げられる可能性を秘めています。ぜひ試してみてください。
ビンテージやアンティークと呼ばれるもののように、古さが付加価値となるものもありますが、一般的なピアノは製造年から時が経つにつれ、買取金額は下がります。
製造年から一定期間以上が経過してしまうと、最悪の場合、買い取ってもらえないおそれもあるため、注意しましょう。処分したいと思った段階で、買取を依頼することをおすすめします。
業者によっては、付属品のあるなしで買取金額が変わる可能性もあります。ピアノの付属品については、揃えられるのならすべて揃えましょう。
付属品かどうか曖昧なものであっても、付属品かどうかは買取スタッフが判断しますので、念のため揃えておいて損はありません。
見栄えが悪いと、査定金額が低くなるおそれがあります。そのため、買取金額を少しでも上げたいと思うのであれば、事前にホコリなどの汚れを取ることでキレイな状態にしておきましょう。
ただし、掃除によって新しい傷や汚れを作ってしまっては本末転倒なので、細心の注意を払ったうえで、ホコリや汚れを取るようにしてください。
ピアノは処分するのが大変な代物です。けれど処分しなければ、家の一角がずっと物置同然の状態になってしまいます。処分するのであれば、できるだけ早いに越したことはありません。
ですが、早く早くと焦ってしまえば、処分方法で大きな損をするおそれがあります。せっかく少しでもお得に処分できる方法があるのですから、活用しない手はありません。
ピアノの処分は出張費やキャンセル料を取らない買取業者に依頼しましょう。ネットオークションやフリーマーケットアプリでもお得に処分できる可能性はありますが、売れなければそもそも処分できません。
その点、業者の買取であれば、確実に処分できますし、それでお金を得ることもできます。最もお得な処分方法なのは間違いないでしょう。