コラム
「大人でもピアノを始めることはできるのかな?」「小さい頃にちょっとだけ習っていたけど、あの頃のような気持ちで弾けるかな?」など、大人になってピアノを弾きたい、再開したいという方も多いですよね。
このコラムでは、大人でもピアノが上達するコツ、練習方法などを紹介していきます。「子供の頃、親のすすめでなんとなくレッスンを始めてしまった……」という方も多いかもしれませんが、大人になった今、「ピアノを弾きたい!」という前向きな気持ちでスタートできます。
ポイントをおさえて練習すれば、大人でもピアノを上達させることができるのです。ぜひこの記事を読んで、楽しくピアノを弾く参考にしていただけたらと思います。
ピアノを始めるのに遅いということは決してありません。ピアノを弾きたいという気持ちさえあれば、誰もが上達できる可能性があるのです。
「あの曲を弾いてみたい」「あの人にこの曲を弾いてあげたい」など、具体的なイメージがあればどんどん上達することができるでしょう。
たとえ、言葉が伝わらない外国人でも、気持ちをこめて演奏すれば感動して泣いてくれることだってあります。
もし今ピアノを弾きたいと思っている人がいるならば、その音を誰に届けたいのか、その人がどんな風になってくれたら幸せかイメージするとより音楽を楽しめるでしょう。
また、ピアノを始める目的は、「音楽を奏でたい」ということでなくてもよいのです。「努力している姿勢を家族に見せたい」「自分がリラックスするためにピアノを弾きたい」ということだって、ピアノを始めるのに十分な理由です。
音楽の天才といわれた有名な音楽家が「私はただ一人の人に聴かせるために弾く」といったといわれているように、ピアノを弾くことはその場にいる大観衆に拍手をもらうためだけにやることではありません。人それぞれの思いがあって、はじめて音楽を楽しむことができるのです。
たとえばあなたが大人になってから英会話を習うことにした場合、ネイティブスピーカーのように話せるようになるには大変な努力が必要です。しかし、ネイティブスピーカーとまではいえないものの、大人になって英会話を習得した人はたくさんいますよね。
ピアノも英会話と同じです。小さい頃からピアノを弾いている人には太刀打ちできないと思う方もいるかもしれませんが、大人になった今、子供にはない「上達するための戦略を立てる知恵」があるのです。
ですから、大人が集中して取り組めばピアノが上達するのも可能だということです。そのためにはやみくもに練習するのではなく、いくつかの上達するコツやポイントをおさえたうえで要領よく練習することが重要です。
ここでは、大人ができるだけ早くピアノを上達するためのポイントを挙げていきましょう。これからピアノを始めようとしている方は、ぜひ、以下を参考にしてみてくださいね。
ピアノに限らずですが、どんなものでも習得が早い人は明確な目標をもっています。つまり「なんとなくピアノを弾きたいなぁ」と思っている人より、具体的なゴールを決めている人のほうが上達するスピードが速いのです。
あの曲をどうしても弾きたい、ドレスを着てステージで演奏したい、など具体的なイメージをもって練習するとモチベーションも上がります。
目標がない、気持ちが弱い人は途中であきらめてしまう可能性が高くなります。具体的な目標を立てて練習してみてくださいね。
「上達する人」=「素直な人」です。必ずしもそうとは限りませんが、勉強でもスポーツでも、素直に取り組む人には上達する人が多いですよね。
子供の上達が早いのもそういった理由でしょう。余計なことを考えない子供は、いわれた通り素直に練習するということも多いですよね。
ただ「はい、わかりました」というのは素直とは違います。指導者を信頼して、すべてを素直に受け止めてみましょう。与えられた課題を素直に、信じて練習してみてくださいね。
大人になった今、何かに取り組んでいるとき、「ここが限界」「これ以上やっても無理」と決めつけることはありませんか?無意識に限界を決めつけてしまうのはもったいないのです。
長く生きていると楽しいこともありますが、その反面苦しいことや悲しいことも大なり小なり経験しているでしょう。そのネガティブな経験が「限界」を無意識につくってしまうのです。
大人は苦しい思いや悲しい思いをしたくないがゆえに「ここらへんが限度だろう、これ以上練習しても成果はないから努力する価値はない」そんな風に決めつけてストップをかけてしまうのです。
これを突破するために一番よいのは、辛いことを乗り越えたら楽しいことが待っているというイメージをもつことです。怖がらずにチャレンジする精神が必要です。
ピアノを練習すると、やはり壁にぶち当たることもあります。そこを乗り越えるために、挑戦することを楽しむ気持ちが必要なのです。
難しいところは何度も練習する、まずは片手で、次に両手で、という風に練習します。これを繰り返すことでどんどん楽しくなってくるのではないでしょうか。
楽譜が少しでも読める人なら独学でもピアノを弾けるようになるでしょうし、今どきの電子ピアノなどは練習機能がついたものも販売されているので、教室に通わなくてもいいやと思われる人もいるでしょう。
しかし、ピアノ教室に通っていると継続してピアノを弾くことができますよね。また、苦手な部分や間違いをすぐに指摘してもらえますし、分からないことはすぐに尋ねられる環境なので、独学で練習するよりも効率よく練習ができます。独学よりも教室に通うことがよいとされる理由をいくつかご紹介いたします。
ピアノを昔習っていたけど、もう一度弾いてみたい、という人にとっては楽譜を読むことは簡単かもしれません。
しかし、上達するにつれ楽譜も難しくなっていきますよね。じつは、楽譜が難しくて読めないことが原因でピアノを断念する人はとても多いのです。
ピアノ教室に通うメリットは、まさにここにあります。楽譜の読み方、弾き方などはもちろん、ピアノを弾くときの姿勢も大事です。
これはどの楽器にもいえることですが、最初にフォームを美しくしておかないと、癖がついたフォームを直すのは本当に大変なことなのです。
また、独学では自分がどれほどの力をもっているか、判断することができません。何を勉強するにせよ、他人の目からの意見とくに専門家からの意見を聞くことができる環境はとても大事です。
ピアノ教室には技術を教えてもらえるというメリットだけではなく、長く続けていくための工夫がたくさん取り入れられています。独学でやろうと思っている人も、一度ピアノ教室でのレッスンを検討してみてはいかがでしょうか。
いくつもあるピアノ教室の中から、どこを選べばよいか迷っている方も多いでしょう。ここでは、ピアノ教室を選ぶときのポイントを説明していきます。
講師の先生がどのように音楽を学んできたか、技術だけでなく教え方の勉強もしているか、などを確認することが大切なポイントです。ただし、いくら技術や教え方が一流であっても「相性」というものはあります。
「この先生から教わりたい」「この先生のように弾けるようになりたい」と心から思える人から教わるのが一番です。
気に入った教室であっても、実際に通ってみたらとても不便な場所で時間がかかり、苦痛になってしまったということがあります。どうしてもこの先生にレッスンを受けたいという思いも大事ですが、長く続けるには通いやすさも重要なポイントです。
ピアノ教室のレッスン料については、教室によってかなり差があります。通いたい教室の候補を挙げ、比較してみるとよいでしょう。相場としては1レッスン(30分)で2500円ですので、参考にして検討してみてくださいね。
大人のレッスンの場合、教室によって教え方は多岐にわたってきます。多くはピアノを楽しく弾いてもらうことを目的としたカリキュラムになっています。
自分の弾きたい曲を教えてもらえるのか、自分のレベルによって教え方を柔軟に対応してくれるのかなどしっかりと確認して決めましょう。
また、レッスンの振替ができるのか、曜日を固定にするのか、フレックス制にするのか、というレッスンの入れやすさもポイントになってきますので、比較・検討してみてくださいね。
ピアノを始めたい、再開したいと思っている方に向けてピアノ上達のコツやピアノ教室の選び方などを解説いたしました。ピアノを始めるのに遅いということはない、ということはお分かりいただけましたよね!
そして、ピアノを始めるにあたって明確な目標をもつこと、素直な気持ちで取り組むこと、限界を決めずにチャレンジすることで、大人でも上達が望めることを知っていただけたと思います。ぜひこちらの記事を参考にしていただき、ピアノ演奏を楽しんでくださいね!