コラム
「自宅にあるピアノを売りたいけど、いくらくらいで買取ってもらえるのかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
ピアノの買取は、洋服やゲームなどの買取に比べてあまり馴染みがなく、なんとなく不安に感じてしまうかもしれません。しかし、ご自宅のピアノが思いのほかお得に買取ってもらえることがあります。
また、「こんな状態のピアノも買取ってもらえるの?」といったものであっても、もしかすると買取ってもらえることだってあるのです。この記事では、査定額の決め方や少しでも高く売るコツなど、ピアノの買取について初心者でもわかりやすくご紹介します。
いったいどのようなピアノが高く売れやすいのでしょうか?実は、少しの手間で買取金額が高くなることもあるのです。この章では、ご自宅のピアノをちょっとでも高く買取ってもらうために、今すぐ自分でできることについてご説明します。
高く買取ってもらえるピアノの条件としては、新品のピアノに近い状態であることがほとんどです。買取に出したピアノは基本的に、「中古品」として商品となるでしょう。
そのとき、消費者は「中古品であってもできるだけ美品を買いたい」と考える人は多く、キレイな中古ピアノは需要があります。
もしも拭き取って消えるような指紋や手垢などの汚れであれば、自分でキレイにしてから売るようにすると高く売れやすいでしょう。
新品に近い状態であればあるほど高く売れやすいとお伝えしましたが、付属品を揃えておくのも大切です。
新品で購入したときについてきたメーカーのロゴ入りの鍵盤用カバーや、ピアノと一緒に購入した椅子などが付属品です。<これらをピアノと一緒に売ると高く買取ってもらいやすいでしょう。
また、付属品の状態も美品であるほうが望ましいです。鍵盤用カバーはクリーニングに出すなどしておくと、さらに高値が期待できるでしょう。
ピアノ本体の状態がよくても、音が出しづらかったり、接触不良が起きていたりすると減額されてしまうかもしれません。
もし事前に確認できる接触不良があれば、ピアノを修理に出してから買取に出したほうが高く売れやすいです。基本的に、保証期間内であれば無料で修理してもらえますよ。
同じピアノであっても、売る時期によって高く売ることができるタイミングがあります。比較的、新しいモデルのものや、人気のあるモデル・メーカーのものは高く売れやすいです。
これらに該当するピアノを売ろうとしているのであれば、少しでも早く売るとよいでしょう。
ピアノが最も売れる時期はクリスマスシーズンなのです。なぜなら、子どもにプレゼントとしてピアノを買い与えやすいからです。
また、3~5月頃も高く売れやすいでしょう。この新生活シーズンは「子どもをピアノ教室に通わせたい」「新しく習い事でピアノを始めたい」と考える人が多い傾向にあります。
「いきなり新品の高額なピアノを買うのも……」と抵抗のある人も多く、新品に比べて安価な中古ピアノは需要があるのです。
さまざまなメーカー、モデルが販売されているピアノですが、買取業者がどのように査定額を決めているかご存知ですか?この章では、ピアノの査定額の決め方についてご紹介します。
最低限として、ピアノの動作に支障がないかどうかをチェックされます。いくらピアノの本体がキレイで付属品がそろっていても、音が鳴らない鍵盤があったり、ノイズのひどいものであったりしては意味がありません。
旋律に不具合があるというのは、音を奏でるためのピアノにとって致命傷といっても過言ではありません。ピアノを売る前に動作不良がないか確認しておきましょう。
また、ピアノのペダルは2本のものと3本のものがありますが、今は3ペダルのものが主流であるため、3本のものが高く売れやすいです。
ピアノの買取業者によって買取強化しているメーカーやモデル、さらには販売ルートや査定基準などが違います。もし売ろうとしているピアノが、「違う業者で売っていたら高く買取ってもらえたかもしれない」と思うともったいないですよね。
ピアノの買取をするうえで、業者選びはとても大切になるのです。
ピアノをより高く買取ってもらうには、よりよい業者を選ぶことが重要になります。選ぶ業者によっては、得することも損することもあるのです。この章では、よい業者を選ぶコツについてご紹介します。
ネットなどでピアノの買取業者を探していると、いろいろな業者が見つかります。あまりにも選択肢が多いと、「どこで依頼するのがいいのかわからない……」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
どこの業者に依頼すればいいのか悩んだら、候補に挙がった業者すべてに見積りを依頼してみましょう。買取業者を選ぶときに、複数の業者へ見積りを依頼して比較することを「相見積り」といいます。
相見積りはピアノの買取以外でもおこなっている人が多く、一目で査定額がわかるので効率よく業者を選ぶきっかけになりますよ。
相見積りをおこなうときは、依頼するときの条件を同じにしましょう。平等な条件で依頼することで、正しい比較ができます。業者に伝える内容を事前にリストアップし、漏れのないようにすることが大切です。
相見積りのコツとしては、業者にあえて「相見積りをしている」ということを伝えるといいでしょう。これによって「他社ではなくうちで売ってもらおう」とし、本来よりも査定額が上がることがあります。
業者を選ぶときは、相見積りを活用してみてはいかがでしょうか。
買取業者のホームページを見ると、今まで買取実績を掲載していることが多いです。買取実績は、その業者の信頼に直結するものなので、ピアノの買取をしてもらうときの目安にしやすいでしょう。
ホームページには買取対応地域や、強化買取しているメーカーなどの詳細が載っているのでしっかり確認しておくことでスムーズに取引をおこなうことができます。
事前に、「どのようなメーカーのものを」「いくらくらいで」「いつごろ買取ったのか」などをしっかりチェックしておくのがおすすめです。
また、業者ごとに口コミや評判などを調べてみましょう。キズがあっても買取ってもらえるのか、どれくらいの期間を要するのかなど、実際に買取をおこなった人の貴重な意見を参考にすることができます。
ピアノの買取は高価な取引なので、自分が安心できる業者を選ぶことが大切です。あわせて、電話やメールの対応、買取金額の傾向、スタッフの接客態度などもチェックしておきましょう。
「家にあるピアノを買取ってもらいたいけど、キズがついたピアノでも買取ってもらえるの?」といった不安をお持ちの方は必見です。この章では、どんなピアノが買取ってもらえるのか、反対に買取ってもらえないものを解説します。
キズや汚れが軽くついている程度であれば、買取に応じてもらえることが多いです。
ピアノは何十年も使っていることが多いので、生活している中で発生した少しのキズであれば問題なく買取ってもらえるでしょう。また、ピアノの調律をしていなくても買取してもらえます。
理由としては、ピアノは外装をキレイにしたり調律をおこなったりするなど、メンテナンスをしてから買取市場に出されるからです。そのため、メンテナンスして再利用できる範囲の内容であれば問題なく買取ってもらえる傾向にあります。
業者によって買取ってもらえるラインが若干違うこともあるので、「これは買取ってもらえるの?」といったあいまいなキズや不安は、業者に問い合わせてみましょう。
買取できないものは、買取できる場合とは反対に「メンテナンスの施しようがないもの」が対象です。下記のようなものは、買取してもらうのが難しい傾向にあります。
買取ってもらえるピアノの年数は約30年が目安ですが、業者によって基準は違うので確認してみましょう。ちなみに、電子ピアノの買取ってもらえる年数の目安は約10年と通常に比べて早めです。
また、見えるところだけでなく、内側や機能面も大切です。鍵盤が動かなかったり、内部の錆びによって劣化が進んだりなどして調律ができないピアノの買取は難しいでしょう。
しかし、買取はできないものの、処分は可能という業者もあるので行き場に困っているピアノがあれば相談してみることをおすすめします。
ピアノの寿命は約40~60年といわれています。ピアノを売る理由としては、「もうピアノを弾く機会がないから」という方や「引っ越しをするのに合わせて」などさまざまでしょう。
どちらにしても、一般的にピアノは「頻繁に購入する」というよりかは「1度購入したものを長年愛用する」傾向にあるので、愛着がある方も多いのではないでしょうか。買取に出したからといって、我が子のように大切にしてきたピアノの行き先は気になりますよね。
買取に出されたピアノは、生活している中でついてしまったキズや汚れ、ピアノ本体の塗装剥がれなどを工場でメンテナンスして、音が狂っているものは調律します。
「買取に出したピアノは本当に売られているの?」と不安に思う方もいるでしょう。安心してください、中古のピアノはとても需要があるのです。
新品でグランドピアノを購入すると最低でも100万円以上はします。人気のあるモデルは2,000万円以上することもあるのです。初心者がいきなり高額なピアノを買うのも勇気がいりますよね。
そのようなときは、気になるメーカー・モデルのものであっても、中古ピアノであれば新品よりも比較的安く購入することができます。
さらに日本のピアノは高品質に定評があり、海外からも人気があるため多く輸出されています。日本製のピアノは、新品はもちろん中古のピアノであっても高く売れやすいのです。
これまで、ピアノを高く買取ってもらうコツや時期などについてご紹介してきました。ピアノは軽い汚れやキズであれば買取ってもらいやすいですが、拭き取るなどして取れる汚れであれば売る前に事前にキレイにしておくと高価買取に繋がります。
査定額はメーカーや品番、ペダルの数などによって違い、一概に決まっているわけでなく、業者によって買取金額はさまざまでしょう。より納得のいく査定額を目指すなら、相見積りをおすすめします。
相見積りをすれば自分にとってよい条件の業者が見つかりやすいでしょう。