ピアノ修理でおこなう鍵盤修復|汚れの対処方法を解説!

ピアノ修理でおこなう鍵盤修復|汚れの対処方法を解説!

 

ピアノをいつまでも美しい音色を保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。ピアノは天然素材で作られているので、とてもデリケートな楽器です。温度や湿度に気をつけなくてはいけません。また、経年劣化のよる不具合も起きるので部品の交換や修理もときには必要です。

今回は、ピアノ内部のブッシングクロス、木口、上面の修復方法と注意点について解説します。もしご自分のピアノで気になることがあるときは、どのような修復方法があるのか参考に一読してみてください。

 

目次

 

ピアノ鍵盤で必要な修理は主に3つ

ピアノの鍵盤とは楽器を演奏するのに直接、手で触れる部分です。白い鍵盤と黒い鍵盤があります。鍵盤の欠け、音が出ない、押しても戻ってこない、などのいろんなトラブルがあります。調律修理の必要があるとき、おもに3カ所あります。それぞれどのように修理をしていくかを説明します。

 

鍵盤のなかにあるブッシングクロスの修理

ピアノの鍵盤は普段見えている白い鍵盤と黒い鍵盤だけではなく、実は長い1本の木の先端が鍵盤となっています。それが88本組み合わさり鍵盤となるのです。

この1本1本を支える支点にバランスピンがおさめられています。真ん中あたりにあり、そしてもう1本、手前にもフロントピンがあります。鍵盤にはすべて、バランスピンとフロントピンがおさまる穴が開いていて、これで鍵盤はシーソーのようにスムーズに動きます。鍵盤は木でできていますがピンは金属なので、あたるとカタカタと音がします。この音を防ぐためにクロスが張られているのです。

 

このクロスはおもに2つの理由から交換しなくてはいけなくなることがあります。

 

1つ目は摩耗です。しかし、このクロスが摩耗すると、音がなってしまったり、ガタガタとぎこちない動作になってしまいます。長く使っているとすり減ってくるので、ブッシングクロスの交換が必要となります。88本の鍵盤に、ピン穴が2つということはクロスの数は176個あるので、すべて張り替えるのがとても大変なことがわかります。

 

2つ目は虫による食害です。「ヒメマルカツオブシ」という害虫がピアノの部品である羊毛のフェルトやクロスをエサにしています。そのうえピアノの中で産卵して成長する習性もあります。

サイズが2~3㎜ととても小さく、またピアノ内部にいるので気づかないことも多いです。そのため気づいたときにはすでに何年も経過したということも珍しくありません。食害を受ける期間や範囲が大きければ、修理も大掛かりとなりクロスの張り替えという可能性も生じます。

ヒメマルカツオブシ以外にも、外から侵入してきた小さな蛾もピアノを食べます。このような食害による被害で困るときは防虫剤を使用することもありますが、防虫剤によっては成分が人にあまりよくないものもあるため注意が必要です。

 

このように経年劣化や、メンテナンスをしていないピアノ、虫による被害によって、鍵盤がカタカタしたり、ぐらつくときはクロスの張り替えが必要となります。

 

 

鍵盤パーツ、白鍵木口の修理

白鍵木口とは、ピアノを弾くときに自分の体の正面にくる白くてほぼ正方形の部分をさします。この部分に汚れが付着していても特に音質に変化は起こりませんが、白意見番がくすんでいると見た目があまり良くありません。黄色くなっていたり茶色に変色していては印象が悪く、せっかく良いタッチで感情込めて弾いたとしても、聞き手への印象が落ちてしまうことも考えられます。

また、ピアノの鍵盤は「弾き手の指の美しさを引き立てる効果」があります。そのため、だいせつな発表の場など、人の前に立って演奏をするときこそ貼り換えをするとよいでしょう。

 

鍵盤パーツ白鍵上面の修理

白鍵上面とは、ピアノの白い鍵盤の表面です。弾くにあたって何度も触れることになる部分ですので、劣化により欠けたり、剥がれたり、汚れたりします。また白鍵盤は少しだけ手前に角が出ているため、それにひっかかり欠けてしまうことがあります。欠けてしまうと中の木材部分が露出するほか、指がひっかかりやすくなって弾きにくくなります。

 

 

 

鍵盤のなかにある「ブッシングクロス」の修復方法

鍵盤のなかにある「ブッシングクロス」の修復方法

 

ブッシングクロスは経年劣化や虫食いでボロボロになります。ブッシングクロスがないとガタついたり、ピンと鍵盤がこすれるカタカタという音が出るためクロスは重要です。この章では、ブッシングクロスの修理方法についてご紹介します。

 

修復方法1:アイロンでクロスをはがし取る

1本の鍵盤につき2か所に穴があき、中には赤いクロスが詰め込まれています。この2つのクロスを剥がします。

クロスは熱と水蒸気で剥がれます。クロスの接着剤は熱に弱い材料で作られているので、熱と水蒸気を当てることで接着剤と鍵盤である木材の密着部分が剥がれやすくなります。家庭用のアイロンのスチーム機能や、濡れた布にアイロンを当てて先着剤を溶かすことでクロスが剥がれていきます。これをクロスの数(176箇所)すべてにおこないます。

 

修復方法2:下地を作る

水蒸気とアイロンによって剥がれたら、次は下地作りです。鍵盤に付着している接着剤の残りや、穴をやすりをかけてきれいにします。

 

修復方法3:新しいクロスを貼り付ける

ブッシングクロスを穴に通し、長さと前後を合わせたら接着剤で貼り付けます。ジグ(貼り駒)を挿し込み、接着剤が乾いたらクロスをカットしましょう。

最後に、穴の中のゴミや汚れやカスを取り除き、きれいにします。鍵盤1本につき、バランスブッシングクロスとフロントブッシングクロスがありますが、方法は同じです。鍵盤は計88本あるので時間がかかりますが、丁寧な交換をおこなうことで、鍵盤がスムーズに動くようになります。

 

 

 

鍵盤パーツの「白鍵木口」を修理する方法

クロスはピアノの内部でしたが、次は表にでている白鍵木口の修理方法をお伝えします。

 

アクリル鍵盤の修復方法と注意点

白鍵木口は経年劣化により黄色や茶色と変色したり、剥がれることもあります。この色は材質そのものの変色なので、磨いて白くなることはありません。修復方法としては交換が主流となっています。

木口は鍵盤に貼り付けてあるので、特殊な工具で木口部分のみを切り離します。すべての鍵盤木口を切り離したら、木口表面をやすりで磨ききれいにします。

次、は新しい木口の接着です。筆で専用の接着剤で木口を貼り付け、木口が浮かないように特殊な止め具で固定します。止め具で押さえるときにずれないように気をつけましょう。接着剤が乾いたら止め具を外し、鍵盤の大きさを合わせて、削って整えます。最後にピアノに戻せば修理完了です。注意点としては、最後に削りすぎないことです。

 

象牙で作られた鍵盤の修復方法と注意点

白鍵は最近ではプラスチック製でできているものが多いですが、古いピアノだと象牙でできた白鍵もあります。

象牙の場合はやすりで表面を削り、汚れた部分を落とします。その後、過酸化水素水を塗り天日干ししてください。じゅうぶん干したら、鍵盤表明についた過酸化水素水を拭き取って磨けば完成です。

ただし、象牙の鍵盤はなんどもできません。象牙を何度も漂白すると、黄色の汚れた色素だけではなく象牙の白い色素まで白くなり透明になるため気をつけましょう。

 

 

 

鍵盤パーツの白鍵上面の交換方法と手順

鍵盤パーツの白鍵上面の交換方法と手順

 

上記では白鍵木口の修理法をご紹介しました。それでは次は白鍵上面の交換方法をご紹介いたします。

 

白鍵の交換に必要な道具

・バケツ

・タオル

・アイロン

・薄刃

・筆

・専用接着剤

・新しい白鍵

・やすり

 

上から4つの「バケツ、タオル、アイロン、薄刃」は古い鍵盤を剥がすときに使用します。

下4つの「筆、専用接着剤、新し白鍵、やすり」は新しく鍵盤を張り付けるときに使用します。

 

1.アイロンで鍵盤をはがし取る

【1】 タオルをしっかり水に濡らす

【2】 鍵盤の上にあて、その上から熱くなったアイロンを乗せる

【3】 蒸気があがり、熱が鍵盤に行き届いたら薄刃を、鍵盤と木部の隙間に差し込む

【4】 薄刃が隙間に入ったら、ゆっくり上へ剥がしていく

【5】 古い鍵盤が剥がしたら、剥がした部分をやすりで整える

 

2.専用の接着剤で白鍵を貼り付ける

【1】 新しい鍵盤の裏面にやすりをかける(接着しやすくするため)

【2】 筆で、接着剤を木部に塗る

【3】 新しい鍵盤をゆっくり丁寧に貼り付ける

【4】 ズレないように固定して乾くのを待つ

【5】 乾くと、横から余分な接着剤が飛び出ているので、やすりで削る

 

鍵盤上面交換における注意点

・古い鍵盤はもろくなっているため、剥がすときにボロボロになることがある

・新しい鍵盤を接着するときは、平面になるように力加減をする

・接着剤は強力なので、失敗すると修正がほとんど困難

・接着剤を削るときに鍵盤同士に隙間が空きすぎたり、直線にならず失敗しやすい

 

以上のように、鍵盤の交換には慎重におこない、注意が必要です。削りすぎては元には戻せませんし、木部を折ってしまっては交換どころではありません。力加減など長年の経験によってわかることがあります。美しく仕上げるためには、プロにお願いしたほうが確実です。

 

 

 

まとめ

ピアノは高価で、またメンテナンスも必要な手のかかる楽器です。しかしなかなか手放せないのは思い入れがあるからでしょう。メンテナンスを定期的におこなうことでいつまでも使い続けることができるため、何十年と持ち、アンティークな風情がでてきます。

今回はピアノの修理の中でも、鍵盤について注目しました。鍵盤は直接手が触れるので、汚れやすく、不具合も起こりやすくなります。また、ピアノは木材やフェルトなどに虫が住みつきやすいです。虫には気をつけたいですが、小さいためわかりにくいことが難点です。

鍵盤のトラブルに気づいたら、はやめにプロに相談したほうがよいでしょう。修理方法の手順を説明しましたが、初心者では難しいことも多いです。失敗してしまった場合このとも考えると、無理をせずプロへおまかせしましょう。

 

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